記事提供:タカマツミキ氏

コーヒーを淹れるときに必須アイテムのドリッパー。いろんなメーカーがさまざまなアイテムを展開しているので、「どれがいいのか悩む」そんな人も多いと思います。今回ご紹介するのは、HARIO(ハリオ)から展開している「V60透過ドリッパー01セラミックW」。実際に約1ヶ月使って思ったことは、「よりおいしくコーヒーを淹れたい」という人におすすめしたいドリッパーでした。

 

■そもそも「V60」って何?


「ドリッパーの『V60』ってよく聞くけど、『V60』とは?」という人もいるでしょう。「V60」というのは、1921年創業の耐熱ガラスメーカーHARIO(ハリオ)が発売しているドリッパーのシリーズ名です。

Vの字で角度が60°であることから「V60」と名付けられたのだそう。特徴は円すい形をしており、深いコーヒーの層ができること。お湯を注いだ際に中心に向かって流れるのですが、この際により長くコーヒーの粉に触れるため、コーヒーの成分を多く抽出できることです。さらに、お湯を注ぐスピードを変えるとコーヒーの味わいも変わるのがポイント。好みに合わせてコーヒーを淹れることができますよ。コーヒー初心者の人でも使いやすく、おいしくコーヒーが淹れられると人気なのです。

ちなみに、日本のコーヒー業界で有名な粕谷 哲(かすや・てつ)さんが、ワールドブリュワーズカップ2016で世界チャンピオンになったときに使用していたのも「V60」なのだとか。

 

■私が「V60透過ドリッパー01セラミックW」を選んだ理由

V60にも色々な素材や大きさがある中で、「V60透過ドリッパー01セラミックW」を選んだ理由は、400年の歴史を誇る日本の有田焼を使用していること、シンプルで生活に馴染むホワイトカラーということ、12杯を淹れるのにちょうどいい大きさということです。 

一度に入れる量が多い方もいるでしょう。そんな人は「V60透過ドリッパー02セラミックW」という大きいサイズを選ぶといいですよ。

 

■ひとつひとつ職人が手作りをしている有田焼を採用

V60透過ドリッパー01セラミックW」は、長年の技術を誇る有田焼を採用しています。原料は陶石という岩石を砕いた粉を使っており、粒子が細かいため耐久性が高いのが特徴。

 

また磁器は陶器に比べて、1250℃~1300℃と焼成温度が高く、原料に含まれているガラス質を融合し元の鉱物に近い硬さになるそう。

 

焼き物の街である有田で、確かな技術を持つ職人さんがひとつひとつ手作りする「V60透過ドリッパー01セラミックW」。こだわりのあるドリッパーを使いたい!そんな人におすすめできます。

ただし、有田焼はプラスチック製に比べると割れやすいです。落としても割れにくいドリッパーがいい方は、V60のプラスチック製モデルがありますので、そちらをチェックしてみてください。

 

■スムーズな抽出ができる秘密は形状にあった

どうせ淹れるなら、おいしいコーヒーを淹れたいところ。「V60透過ドリッパー01セラミックW」は、初心者でもおいしくコーヒーが淹れられる秘密があります。それは、本体内側にある螺旋状のリブ。

このリブがあるためペーパーフィルターとの密着を防ぎ、空気が抜けやすくなるのです。

ちなみに、ペーパーフィルターが密着している場合だと、注水したお湯がなかなか抽出できず、変に味が濃くなったり、苦味が出たり、雑味が出たりします。「V60透過ドリッパー01セラミックW」はペーパーフィルターと本体の間に空気の通り道ができるため、スムーズに抽出されます。初心者でも使いやすく、おいしく淹れられる工夫が「V60」には詰まっているのです。

 

■いつものコーヒー豆を使っても、味がまろやかで香り高くなった

使い始めて一番驚いたことが、いつも使っていたコーヒー豆で淹れたときに、味わいがまろやかになって、飲む瞬間の香りが強くなったこと。

もちろん粒度やお湯の温度もいつもと同じ。これは、V60だからこそ雑味が少なく、口当たりのいいコーヒーに仕上がるそう。

ちなみに、お湯を注ぐスピードを少し速くしただけでも、スッキリとした味わいに変化しました。ドリッパーを変えただけで、今まで飲んでいたコーヒーとは全く異なる味わいになったことが、やっぱりコーヒーというのは奥深くおもしろいな…とつくづく実感。

お湯の温度や粒度、注水のスピードを変えることで、同じコーヒー豆を使っていても味わいがガラリと変わるため、自分の好きな味わいを見つけることも、楽しさのひとつになっています。

 

■魔法のようにコーヒーの可能性を広げてくれる

HARIOが展開している「V60透過ドリッパー01セラミックW」は、初心者でも使いやすく、好みの味わいを追求でき、魔法のようにコーヒーの可能性を広げてくれます。また、有田焼の技術を持つ職人がひとつひとつ手作りしているのも魅力。これからドリッパーを新調しようとしている人やコーヒーデビューをする人は、ぜひ「V60透過ドリッパー01セラミックW」をチェックしてくださいね!

 

引用元:コーヒーステーション

9月 17, 2024